建築申請をするときには、書類一式をPDFデータでまとめることが多いので、CADで描いた図をPDFデータにする作業は必須になります。
●CADソフトがない状況で図面を確認したい時。
●メールでやり取りする時など、何枚もある図面を一つにまとめる時。
●柱状図やCADデータがない古い図面等、画像データしかないものを図面に取り込みたい時
フリーのPDFソフトも沢山ありますしやり方は色々あると思いますが、その中で一番私がおススメする方法を解説します。
目次
Jw_cadをPDFに変換する方法
PDFの主流はなんといってもAdobePDFですが、かなり高額な商品です。フリーのPDFソフトは色々ありますが、私のイチオシは無料でやるならばCubePDF、有料でやるならばPDFXChangeというソフトです。
CubePDFの有料版は 6,000 円程ですが、AdobeAcrobatと同じくらい様々な作業が簡単にできてしまいます!ソフト全体の使用感?もAdobeによく似ているので、会社ではAdobeを使っていた私ですが、自宅用には断然CubePDFで作業をしております。有料版より多少手間が増えますが、無料版でもPDF化に必要な作業ができてしまう(PDF化、ページをまとめる、向きを変える等)優秀なソフトです。初めての方はまず無料版を使ってみて、気に入ったら有料版を購入する方法でも良いかと思います。
ソフト名 | 機能 | |||
CubePDF | PDF化 | 無料 | ||
CubePDF Utility | 結合・抽出・縦横編集 | 無料 | ||
CubePDF Page | 結合・分割 | 無料 | ||
PDF-XchangeLite | PDF化・結合・縦横編集・図形挿入 | |||
まずはPDFソフトをインストールしよう!
では早速ダウンロードしてみましょう!
1⃣ まずは CubePDFの公式サイトを開き、『無料ダウンロード』をクリック。
2⃣ ダウンロードが終わったら、
① ダウンロード表記のプルダウンボタンをクリック
② 『開く』をクリック。
3⃣ このような画面がでるので、『はい』をクリック。(パスワードは特に不要)。
4⃣ セットアップが始まるので、
① 『同意する』が選ばれていることを確認して
②『次へ』をクリック。
5⃣ その後3回ほど画面が切り替わるので、それぞれ『次へ』をクリック。
インストールが開始されます。
CADデータをPDF化しよう!
では実際にJw_cadをPDF化する方法をご説明しましょう。PDFソフトを使って『印刷』する作業になります。
1⃣ 印刷するときは、まず図面の基点を設定しておくのをお勧めします。そうすることで、PDFにしたときに図枠の位置がきれいに揃うことになります。綺麗に整った図面は設計士の方にも喜ばれます😊!下図のように、私は図枠の中心を取るので、図枠の四隅を補助線で結び、中心点を取っています。
CubePDFの印刷設定
1⃣ PDFにする図面を開きます。①『印刷』をクリック。
2⃣ 印刷設定が表示されるので、
① プリンターのプルダウンをクリック
② 『CubePDF』をクリック
③ 『プロパティ』をクリック。
3⃣ プリンタの詳細設定が表示されます。
①『レイアウト』タブで印刷の向きを確認(プルダウンで変更)
② 『詳細設定』をクリック。
4⃣ ①用紙サイズのプルダウンをクリック。
②印刷する用紙サイズを選び、『OK』をクリック。
5⃣ ① 『用紙/品質』タブをクリックし
② 『白黒』又は『カラー』を選び
③ 『OK』をクリック。
印刷する基点を設定する
1⃣ ①『基準点』ボタンをクリックして、印刷基準点を決める。
②設定した位置でマウスを右クリック(読取点)。
③印刷位置が決まったら、画面内、任意の位置で左クリック。
基準点位置の順番
基準点ボタンをクリックすると、位置はこの順番で変わります。
出力場所の指定
1⃣ 印刷の設定画面が出るので、『出力ファイル』横をクリックして出力場所を指定する。
2⃣ ① 出力場所を指定
② ファイルの種類がPDFになっているのを確認。
③ 『保存』をクリック。
3⃣ すると一つ前の印刷設定画面に戻るので、『変換』をクリック。
これでPDFは指定した場所に作成完了です。
PDF画像をJwCadに挿入する一番簡単な方法!
CADデータとしてない古い図面や資料、地盤柱状図等PDF等の画像データを図面に取り込む必要が出てくる時があります。結論から言うと、PDFをそのままJwcadに取り込むことはできません。Jwcadに取り込むにはBMP(ビットマップ)データに変換する必要があります。
PDFをBMPに変換する方法
1⃣ まずは上記の『PDFソフトのインストール』を参考に、CubePDFをインストールしてください。
2⃣取り込みたいPDFデータを開き、『ファイル』をクリックします。
3⃣ ①『エクスポート』をクリック。
②『イメージ変換』をクリック。
4⃣「イメージエクスポート」が出るので
①『イメージの種類』→『BMP』をクリック。
②『出力先フォルダ』を指定する。
③『ファイル名』を指定。
④『OK』をクリック。
5⃣ 指定した出力先フォルダに、できているのを確認しましょう!
変換したBMP画像データをJwcadに貼り付ける方法
では、先ほど準備したBMPをJwcadに貼り付ける方法をご説明します。
1⃣ メニューバーの
①『編集』をクリック。
②『画像編集』をクリックする。
2⃣ 画像を入れる場所をクリック。
(サイズや位置の調整は後でやるので、大体でOK👌)
画像を縮尺に合わせて拡大・縮小する
挿入した画像を、図面の縮尺に合わせてサイズ変更する方法です。
今回はH鋼(H-500×200)BMP画像を、図面の縮尺に合うようにサイズ調整します。(あくまで見た目程度のサイズ調整です)
1⃣ 基準とする線を補助線等で描きます。(この場合500×200の四角)
2⃣ ①『編集』から『画像編集』をクリック(画像編集モードにする)
② 『画像フィット』にチェックを入れ、
③ステータスバーに『フィットさせる画像の範囲の始点を指示してください』と表示されているのを確認
④BMP画像の合わせる角の一つを左クリック
⑤対角の角を左クリック
3⃣ ①画面移動して最初に描いた枠を表示させる。
②ステータスバーに『フィットさせる画像の範囲の始点を指示してください』と表示されているのを確認
③枠の一角を右クリック(読取点)
④対角を右クリック(読取点)
4⃣ 完了です!補助線と画像データのサイズが合っていますね?
BMP画像の添付が不要になる『同梱』設定!
画像が取り込めたら画像を「同梱」しましょう。
同梱する事によって画像データをJwcad内に保持することができるので、Jwcadデータ単体で例えばメールに添付して送っても、画像が保持されるという優しい機能です^^。
1⃣ ①『編集』から『画像編集』をクリック(画像編集モードにする)
② 『画像同梱』をクリック。
③「画像をJWWデータに同梱しますか?」『OK』をクリック。
2⃣ 下の画面が表示されるので『OK』をクリックすれば、同梱は完了です!
Jw_cadにBMP画像が同梱できない時にするたった一つのこと!
同梱しようとすると下のようなメッセージが出て、うまく同梱できない事があります。
これは、挿入しようとしたBMPのサイズが大きすぎることが原因であったりします。
その場合のおすすめ対処法は、『縮小専用』というフリーソフトで画像のサイズを小さくしてから取り込み直す方法です。詳しい方法はこちら。
同梱できるBMP画像は最大5つまで
画像は合計5つまで同梱できます。
無料で使用できるCubePDFシリーズ
このようにCubePDFの無料版は作業によってソフトが分かれています。
必要性が高いものを追加していきますので、ご参考にされてください。
◎CubePDFPage : ばらばらのPDFを一つにまとめる方法はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。
JwcadとPDFにおいて知っておきたい大切なことをご説明しました。
①JwcadをPDFにする方法。
②PDF画像データをJwcadに読み込む方法。
PDF画像をBMPデータに変換し、それをJwcadに取り込む方法。
③必要に応じて画像のサイズ変更をする。
③-1:倍数(1.5倍、2倍等)で変更る方法
③-2:縮尺に合わせて変更する方法
④:画像データを「同梱」する方法
お役に立てて頂けるととても嬉しいです。追加でまた投稿をしていきます!
なにか疑問点があれば、お気軽にご連絡ください!頑張りましょー^^!
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